2018年 8月 5日 葉月
ことの発端は西日本豪雨災害が起きた7月の上旬にさかのぼる。 その時、GSA は修理のため 京都アウトニーズに入庫していた。 修理は1週間で終わったが、仕事で取りに行けなかったのでもう1週間預かってもらう。 このことはあらかじめ打ち合わせしておいたので問題はなかった。 問題はその後の1週間の天候の方。 未曾有の大雨がその週 降り続いた。 アウトニーズでは作業が終わったクルマは当然 外に出される。半ば雨ざらしの状態だ。
当ブログで「少なからずショッキング!!」と題して記事を書いたのも記憶に新しいところ。 あの時、クルマを引き取ってガレージに帰り、僕はワックスがけをした。 う〜んなかなかいい感じ なんて思いながらボディーを磨いてると、右のフロントフェンダー先端付近に違和感が・・・プツプツと数カ所 塗装の「浮き」が散見されたのだ。 すぐにピーン❗️と来た。 あの1週間 降り続いた大雨と湿気の影響で塗装が浮いてしまったのだ。 というのもこのフェンダー先端付近には もともと板金した跡があった。 そしてその痕跡はちょっと斜めから見るとすぐに分かるほどにあまり上手くない板金修理だ。 おそらく1週間ずっと湿気にさらされ続け、裏側の防錆処理がずさんだったため浮いてきたと想像される。 まさかアウトニーズに「雨ざらしクレーム」を言うわけにもいかず(取りに行かなかった僕が悪いのです)、しかしこのままではけっこう目立つしなぁと思案していたら 思わぬ好転が見られた。
あの1週間降った大雨のあと、日本列島は40℃近い酷暑に見舞われたのは周知のとおり。 週末にガレージに行くと、中はサウナ状態。クルマのボディーにしろ 工具にしろ、触るものすべてが熱を帯びている。 それにしても、あ〜あ と気になるフェンダーをどうしようか と触ってみると塗装の「浮き」が殆ど分からないまでに小さくなっているじゃない。 これってどういうこと❓ どっちにしてもラッキー❗️
サウナ状態のガレージに一週間、放置プレーしておくと「浮き」が殆ど分からないまでに小さくなったということは、熱をもっと加えれば 完全に消えるかも? ヘアドライヤーでもかけようか? いやいや下手なことはやめておきましょう。 それより浮きの原因の一つとなった 裏側の防錆処置不備を改善した方が余程有益じゃない? というわけでボディーショップさながら、フロントフェンダーを取り外し、サビを落としてから強力な錆止め塗料を塗るという作戦。
今どきのクルマはたいていフロントフェンダーはスポット溶接されていて通常では外しにくい構成になっている。 しかしうちの
GSA ちゃんは全てボルト・ナット締めなので これらを緩めればフェンダーは ボディーから外れるはず。
まずボンネットを開けてやりやすそうなトラスビスから外していく。次にドアを開けて吊り元部分の上下1本ずつと、タイヤハウス内の1本を外す。 最後にエンジンルーム側、前の下あたりに2本並んでボルト締めされているのでこれも外す。 これで完全フリーになったはず。 フェンダーを軽く持ち上げるとスッと外れてくれた。 ボディー側、フェンダー側ともに見るも無残な姿と思いきや、それ程でもなくて 許容範囲だった。 写真で茶色いのはサビじゃなく、オリジナルの錆止め塗装が残っているため。
サビの酷いところはサンドペーパーで よく落としておく。 エンジンオイル?や油圧のLHMの油汚れもけっこうあったので 洗剤で油分を除去しておいた。 なんでフェンダーの内側で しかも袋状になったところに 油分があるのかと言えば、おそらく飛び散った油分がサービスホールやちょっとしたすき間から内部に侵入したのでは と思うのだ。 とにかくサビ止め塗装する面をきれいにしておかないと、塗装ののりも悪いというもの。